何を隠そう白シャツに染み込んだコーヒーである。

 

 

出張のために乗り込んだ7時10分大阪行きの新幹線。

 

荷物を素早く片付け、コートを掛ける。

 

 

先方へのお土産、たこまん「茶の葉フリアン」

も抜かりなく準備した。

 

うなぎパイ、あげ潮と来たから次はこれだろ。

間違いはない。

先方の喜ぶ顔が眼に浮かぶ、、

 

気をつかえる男である。

 

 

前の席がかなりリクライニングしているがまあいい。

彼も疲れているのだろう。

 

まったく他人にも気をつかえる男である。

 

 

 

 

徐々にスピードを増した車内で朝焼けを横目に朝食のサンドウィッチをかじる。

 

ふぅ、やっと一息つけた。

、、

 

 

その刹那テーブルに置いた、もといテーブルのくぼんだところに置いたコーヒーがテーブルをスライドし、、

 

 

写真の通りである。

 

 

腕の時計は7時14分を指していた。

 

 

 

株式会社カーサ

代表  渥美