イケモトの日々是設計
2020/09/25
サッシ防水について
窓があるから光や風が入って来ますし、風景を眺めることができます。
ただし窓を付けるということは壁に穴をあけるということです。
穴をあけるということは、そこが弱点になる可能性があります。
雨漏りの危険性を持っていますし、熱が逃げていきます。
今回はそんな窓の弱点の一つ、雨漏り対策に関してのお話です。
出来上がると見えなくなってしまいますが、窓を付けるときには何重にも「防水処置」を重ねます。
①サッシを取り付ける前に防水部材を設置する
②サッシを付けたら防水用両面テープを取り付ける
③両面テープに防水シートを重ねる
④さらに防水通気シートを重ねる
このようにさながら十二単のように重ね合わせた防水の層がお家を守ります。
その後社外の防水検査、社内の防水検査を経て、やっとその後の塗り壁の工程へと進みます。
長きに渡って雨の入ってこないお家をつくるためには、見えなくなってしまう部分で工夫を重ねているのです。
リフォーム工事の際にはできるだけサッシの位置変更は行わないようにしています。
新築の工事で行うような幾重にも重なる防水の工事をしようとすると建物を骨組みの段階までバラバラにしないといけませんが、なかなかそこまで行うことはできません。
窓を変更するようなリフォームの際はご注意下さい。
イケモト