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イケモトの日々是設計

2022/07/30

カーサのリノベーション奮闘記3 ~基礎工事について~

重たい瓦屋根や土壁の解体工事が無事に終わり、建物は柱と梁だけの状態になりました。

始まったことへのワクワク感はもちろんありましたが、本音を言うと

「ついに始まってしまった、もう後戻りはできないぞ」

という不安な気持ちもありました。

 

解体の後はいよいよ基礎工事。もともとの古い基礎がありますが、調査の結果基礎には鉄筋がほとんど入っていないことが分かりました。

鉄筋が入っていない基礎は、構造としては不十分。基礎が元のままでは、いくらスジカイや柱を追加しても建物を強くすることはできません。

 

一般的に建物を解体せずに基礎を作り直す場合、

曳家(ひきや)もしくは揚家(あげや)という方法を行います。

曳家とは・・・建物をジャッキで上げ、建物を移動させる方法です。通常は建物の移設工事の際に使われる方法です。

揚屋とは・・・建物をジャッキで上げるまでは曳家と同じ。そのまま架台を設置して建物を空中に浮かせたような状態にしておいて基礎を作ります。ジャッキアップした建物を新しい基礎の上に下ろします。

ただし曳家、揚屋にもかなりのコストが掛かってしまいます。

古い基礎は構造としては不十分。

曳家や揚屋はコストが掛かりすぎる。

専門の構造設計事務所とああでもない、こうでもないと検討を重ねた結果、「古い基礎をくるむように新しい基礎を作る」ことになりました。

 

古いキソをクルム?分かるような、分からないような。。。

やっぱり不安だ~                イケモト

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