2025/04/17
嫁・姑に板挟み(泣)~長男設計士の二世帯住宅苦労譚~
築17年の私の実家を増築工事して二世帯住宅にしようと計画したのは、父の他界がきっかけだった。
実家にひとりきりになってしまう母の面倒を見なくては!という長男の使命感に駆られたのは言うまでもない。
も、も、もちろん・・
実家を増築すれば半ばあきらめていた新築が低コストで手に入る♪ とか
夏は溶けるほど暑く、冬は凍えるほど寒い賃貸を脱出して快適な暮らしができる! とか
賃貸でたくさん飼っているペットたちと周りに気を遣わずに生活できる♡
な〜んていう期待がほんの少しもなかったのかと言われると、ないわけではないと言わざるをえない(苦笑)
そんなわけで、母と妻と子供、そしてたくさんのペットたちを引き連れて、実家に同居するための増築工事が始まったわけだが、私の下心を神様は見透かしていたのか現場は苦労の連続だった・・
1.地盤が悪いのに、地盤改良ができな~い!
建築工事にあたり地盤調査をおこなったところ地盤改良が必要との判定が。工事の段取りしていると、現場に車両が入れず工事はできないと判明。地盤の悪いところを避けるため、着工の段階で設計変更を強いられることに・・(泣)
【心労メーター☆☆☆★★】
2.もともとの建物のバルコニーが垂れている・・
設計変更を行っていざ着工!もともとの建物のバルコニーの下に部屋を増築することになりました。工事に先立って必要な部分の解体工事を行うと、あれっ!?なんかバルコニー傾いて見える?気のせい?・・じゃない!見た目重視で無理して作ったスッキリデザインのバルコニー、梁がかなり傾いていました。バルコニーの下に部屋を作るつもりだった計画、大丈夫???
【心労メーター☆☆★★★】
3.ほれっ担げ!マンパワー上棟
上棟作業にも当然レッカー車が入れず、重たい梁は人力で担ぎあげるしかありません。大工さんに混ざってなぜか施主の私も作業員として呼ばれます。前述のバルコニーの垂れた梁はなんとか新しい梁で支えることができたものの、来てくれた大工さんにご飯をふるまい、日当をお支払いしながらこき使われて(涙)何とか上棟作業を終えましたが、なんだか腑に落ちないような。。。
【心労メーター☆★★★★】
4.オーナー様の仰せのままに・・それって無理難題なんだい!!
そんなこんな作業が進む工事現場にて、オーナー様(妻)から一言。
「このキャットウォーク、イメージと違う!!端から端まで繋げちゃって!」どうやら図面と現場のイメージが違ったらしい。要望はかなり困難な作業をともなうのだが、そんなことは意に介さないオーナー様(妻)。
できないと言いたくない棟梁のプライドを逆手に取り、なんとかオーナー様(妻)の希望通りとなったのだが、後ほど私は棟梁の愚痴をこってりと聞く羽目になりました。。。
【心労メーター★★★★★】
そんな苦労の連続だった我が家ですが、カーサ代表の渥美の依頼で見学会をやることになりました。
渥美曰く、「家づくりの失敗こそみんな見たいじゃん。」なんだそう・・鬼だなこの人。
住んでいる家のため、1日限りで予約のみの受付ですが、良かったら遊びに来て苦労話を聞いてやって下さい。イケモト
- 住まいの見学会のお知らせ
「二世帯住宅見学会」
カーサの設計士であり現場責任者の池本が、嫁・姑に板挟みになりながら苦労して作り上げた自宅の二世帯住宅です。
そんな自宅を本人が失敗談・苦労話を交えご案内させていただきます。
開催日:4/20(日) 10:00~17:00(予約制:6組限定)
場所:浜松市中央区菅原町 池本様邸